高校でならう三角比は次のような三角形において
\begin{eqnarray*} \sin \theta &=& \frac{b}{c} \\ \cos \theta &=& \frac{a}{c} \\ \tan \theta &=& \frac{b}{a} \end{eqnarray*}
と定義される3つで、上から順に、正弦、余弦、正接などと呼ばれます。
しかし、直角三角形の辺の長さの比のとり方はこれ以外にもあります。
\begin{eqnarray*} \csc \theta &=& \frac{c}{b} \\ \sec \theta &=& \frac{c}{a} \\ \cot \theta &=& \frac{a}{b} \end{eqnarray*}
これらは、上から順に余割(コセカント)、正割(セカント)、余接(コタンジェント)と呼ばれ、それぞれ、\sin \theta,\cos \theta,\tan \thetaの逆数(≠逆関数 注1)の関係にあります。
また、これらには、
\begin{eqnarray*} \sin^2 \theta + \cos^2 \theta &=& 1 \\ \tan^2 \theta + 1 &=& \sec^2 \theta \\ 1 + \cot^2 \theta &=& \csc^2 \theta \end{eqnarray*}
という関係がある。これらを覚えるのは大変なので、下の図を頭に入れておけばよい。
この図は、それぞれの三角比の反対側にその三角比の逆数を書いたもの(たとえば、\sinの反対側には、\cscがある)であり、逆さになった正三角形の上二つの二乗の和は、下の頂点の二乗の和に等しいことを意味してる(たとえば、1+\tan^2 \theta = \sec^2 \theta)。
定義された余割、正割、余接はいずれも正弦、余弦、正接と同様に定義域を拡張することができる。
y=\sin xとy=\csc xのグラフ
y=\cos xとy=\sec xのグラフ
y=\tan xとy=\cot xのグラフ
y=\csc xとy=\sec xのy=\cot xグラフ
注1)三角関数の逆数をとることから、これらを逆三角関数と呼ぶ人が居るが、それは誤り。逆三角関数というのは、三角関数の逆関数のことで(詳細)あって、\sec,\cos,\cotは逆三角関数とは呼ばない。
研究課題
余割、正割、余接の加法定理を求めよ。
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