\begin{eqnarray*}
\lim_{n \to \infty} n \left( \sqrt[n]{x}-1 \right)
\end{eqnarray*}
を考えます。この結果は、高校の数学のみで理解できますが、発想が難しいかも知れません。
必要な知識
-微分の定義
-高校で学ぶ程度の微積分(とくに$a^x$を$a$で微分するとどうなるか)←ヒントですよ!
$t=\frac{1}{n}$とおきかえれば、$ n \to \infty $ で $ t \to +0 $ であるから、
\begin{eqnarray*}
\lim_{n \to \infty} n \left( \sqrt[n]{x}-1 \right) &=& \lim_{t \to +0} \frac{1}{t} \left( x^t - 1 \right)
\end{eqnarray*}
ここで、右辺は、
\lim_{t \to +0} \frac{x^t - x^0}{t} = \lim_{t \to +0} \frac{x^{t+0} - x^0}{t}
\end{eqnarray}
と書けることに注目する。これを微分係数の定義
f'(a) = \lim_{h \to 0} \frac{f(a+h) - f(a)}{h}
\end{eqnarray*}
と見比べてみれば、式(1)の右辺は$f(x)=x^a$を$a$で微分して、$a=0$を代入したものだとわかる(
注1)。ゆえに、
\begin{eqnarray}
f'(0) = \lim_{t \to +0} \frac{x^t - x^0}{t} = x^0 \log x = \log x
\end{eqnarray}
f'(0) = \lim_{t \to +0} \frac{x^t - x^0}{t} = x^0 \log x = \log x
\end{eqnarray}
である。
\begin{eqnarray*}
\lim_{n \to \infty} n \left( \sqrt[n]{x}-1 \right) = \log x
\end{eqnarray*}
\lim_{n \to \infty} n \left( \sqrt[n]{x}-1 \right) = \log x
\end{eqnarray*}
が示せた。なお、これを$\log x$の定義としてもよい。
注1)左側極限を考えないのは、$ x > 0 $という制約があるから納得できる。
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