裏と表の出る確率がそれぞれ、$ \frac{1}{2} $であるコインを用意し、コイントスを行います。このコイントスはコインの裏が出るまで続けるものとします。$ {n}$ 回目に初めて裏が出た時、$ {2^n}$ 円の賞金を得ることができます。
このゲームで得られる賞金の期待値を考えてみましょう。
必要な知識
- 高校で学習する程度の場合の数・確率
1回目のコイントスでゲームが終わる確率は$ \frac{1}{2^1}$ この時の賞金は$ 2^1$ 円
2回目のコイントスでゲームが終わる確率は$ \frac{1}{2^2}$ この時の賞金は $ 2^2$ 円
3回目のコイントスでゲームが終わる確率は$ \frac{1}{2^3}$ この時の賞金は $ 2^3$ 円
\begin{eqnarray*}
\vdots
\end{eqnarray*}
$ n $ 回目のコイントスでゲームが終わる確率は$ \frac{1}{2^n}$ この時の賞金は $ 2^n$ 円
\begin{eqnarray*}
\vdots
\end{eqnarray*}
よって、期待値$ E$ は次のように計算される。
\begin{eqnarray*}
E &=& \sum_{i=1}^{\infty} \frac{1}{2^i}×2^i \\
&=& 1×1+\frac{1}{2}×2+\frac{1}{4}×4+\dots+\frac{1}{2^n}×2^n+\cdots \\
&=& 1+1+1+1+\cdots \\ &=& \infty
\end{eqnarray*}
この試行の期待値は無限大となってしまった。
このゲームの参加料は1億円だとして、君は参加するかな??
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